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忠別川
【ちゅうべつがわ】


上川地方を流れる1級河川。石狩川水系の支流。流路延長57.9km,流域面積1,031.7km(^2)。大雪山(ヌタクカウシュペ山)の南側に水源を発し,上川盆地を北西流し,旭川市曙付近で美瑛(びえい)川とともに石狩川へ合流する。上流部では旭岳(2,290.3m)・白雲岳(2,229m)・北海岳(2,150m)などの北部大雪山や忠別岳(1,963m)・トムラウシ山(2,141m)など中部大雪山から水を集め,溶結凝灰岩の火山性台地を激しく浸食し,天人峡では最大比高200mの急崖をもつ函を作り,天人峡温泉もある。大雪山国立公園のうち。中流部は美瑛町と東川町の境界を西へ流れ,東神楽町志比内付近から上川盆地へ流入。盆地内を北西へ流れ盆地の西端で美瑛川・米飯(ぺいぱん)川・オサラッペ川とともに石狩川へ合流する。融雪期には水量も豊富で,江卸・忠別川・志比内の各発電所では合計約2万4,000kwの発電量をもつ。上川盆地内では東神楽町と旭川市の境界をなし,肥沃な沖積層からなる低位段丘面は道の代表的な水田地帯。下流部は旭川市の市街地南側を貫流し,右岸に市街の中心地域がある。近年,旭川市の人口増大に伴い市街地は忠別川に沿って南東方向へも拡大している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7005115