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忠類川
【ちゅうるいがわ】


根室地方標津(しべつ)町を流れる2級河川。流路延長35.3km,流域面積184.3km(^2)。斜里岳(1,545m)・俣落岳(1,003.5m)に囲まれた盆地域を水源とし,知床半島の延長部である緑色凝灰岩地域を多数の支流を集めながら横断し,下流に広大な扇状地を形成して根室海峡に注ぐ。扇状地面を浸食し,中・下流に河岸段丘の発達が著しい。金山の滝をはじめ瀑布や急流が多く,特に金山の滝付近は秋の紅葉期には観光客を集める。忠類川の川筋は忠類越と呼ばれ,斜里方面への交通路として古くから利用されていた。現在国道244号が通る。明治18年新斜里山道として開削されたもので,同年に駅逓所が置かれた瑠辺斯(るべす)から本流を離れ,斜里岳東麓を越えて越川へと下った。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7005121