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手稲山
【ていねやま】


札幌市西区西部の山。標高1,024m。完新世に噴出した輝石安山岩と同質砕屑岩からなり,山頂から東南に向かう平坦面は溶岩で構成され,末端は発寒川北面のような高さ30mに及ぶ溶岩崖をなす。手稲山のアイヌ語名は「タンネウエンシリ(長い断崖の意)」。大正6年北海道大学スキー部員が登山し,軽川(現手稲)に下った記録があり,これが手稲山スキーの始まりという。大正末期ヨーロッパ風の山小屋パラダイスヒュッテが建てられ,山スキーのベースとなった。昭和47年の札幌オリンピックの際の大回転・回転の競技場として広く知られた。この跡地に手稲ハイランドスキー場が開設され,テイネオリンピアとともに一大スキーセンターをなす。北大寮歌「都ぞ弥生」に「手稲のいただき黄昏こめぬ」と歌われて札幌市民に親しまれる。山頂にはテレビ局のアンテナが林立し,標高300m地点にある,遊園地・温水プール・ゴルフ場などからなるテイネオリンピアからロープウエーが通じる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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