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天都山
【てんとざん】


網走市にある山。標高207m。網走駅の南西約4kmに位置する。国名勝。女満別(めまんべつ)から続く低位丘陵の一部。山頂からの眺望が優れ,「天上の都に遊ぶよう」なことから大正期に命名(網走の碑)。東には知床半島・海別(うなべつ)岳・斜里岳・濤沸(とうふつ)湖,南には藻琴(もこと)山・雄阿寒(おあかん)岳・雌阿寒岳,西には網走湖・能取(のとろ)湖,北にはオホーツク海が一望できる。昭和4年の「網走名勝案内図」で名勝遊覧地として紹介され,昭和13年国名勝に指定された。山頂には展望台・オホーツク流氷館をはじめ臼田亜浪句碑「今日も暮るる吹雪の底の大日輪」,少数民族ウイルタ・ニブヒ戦没者慰霊碑「静眠」がある。山頂付近には竪穴住居跡や貝塚があり,石鏃・石槍・北筒式土器片などが発見された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7005340