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道東
【どうとう】


北海道東部の広域称。西端には,北から北見山地,大雪山国立公園内の山々,日高山脈が連なり,北東端には知床半島,東端には根室半島が突出,根室半島先端の納沙布(のさつぷ)岬は日本最東端。日高山脈東方には十勝平野,白糠丘陵を挟んでさらに東方に泥炭地の根釧(こんせん)原野が広がり,白糠丘陵の北東方には阿寒国立公園の山々から知床半島脊梁山地が続く。南岸は太平洋,北岸はオホーツク海に面し,珸瑶瑁(ごようまい)海峡・根室海峡のさらに東方には,いわゆる北方四島が続く。オホーツク海側には北見盆地があり,各海岸部には海跡湖もみられる。網走・帯広・北見・釧路・根室・紋別の6市,網走支庁23町村,釧路支庁9町村,十勝支庁19町村,根室支庁4町からなり,面積約3万5,978km(^2),昭和55年の人口113万1,646で,ともに全道の43.08%,20.3%を占める。オホーツク海沿岸は冬季間,流氷で閉ざされ,太平洋岸は夏季の濃霧で日照時間が少ない。冷涼な気候の影響で,農業は酪農が主となり,十勝平野では畑作が盛ん。オホーツク海・ベーリング海の好漁場を控えて漁業も主要産業となり,遠洋でのスケソウダラ・サケ・マス漁のほか,近海漁業,沿岸でのコンブ漁などが行われる。網走地方は森林面積が70%を超え,木材加工業もみられる。釧路は北洋漁業の基地として全国有数の漁獲高を上げるほか,釧路炭田を控えて鉱工業都市を形成。昭和50~55年には遠軽(えんがる)・紋別地域を除いて人口は増加傾向を示し,道東全域の増加率は2.4%で,全道第2位。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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