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道北
【どうほく】


北海道の中央部から北部にかけての広域称。南部には北海道の屋根と称する大雪山を中心として,大雪山国立公園北部の,標高1,500~2,000mの山々が連なり,西の夕張山地との間に富良野盆地が開ける。その北には北見山地と天塩山地が並走,両山地の間に上川・名寄両盆地が位置する。さらに北方に宗谷丘陵が続き,周辺には頓別平野・幕別平野・天塩平野が分布。東岸はオホーツク海,西岸は日本海に面し,北端には宗谷湾が湾入し,その東方の宗谷岬は日本最北端。利尻水道を挟んで利尻島,その北西方に礼文島が位置し,利尻島の南方約70kmには天売島・焼尻島がある。人口道内第2位の旭川市のほか,士別・名寄・富良野・留萌(るもい)・稚内(わつかない)の5市,上川支庁20町村,宗谷支庁9町村,留萌支庁8町村からなり,面積約1万7,977km(^2),昭和55年の人口77万7,778で,ともに全道の21.52%,13.9%を占める。なお道央の空知地方北部の深川市・雨竜町・北竜町・沼田町・秩父別(ちつぷべつ)町・妹背牛(もせうし)町・幌加内町を道北に含める場合が多い。海岸部での漁業,上川地方の盆地内での稲作・畑作を中心とした農業,北部での酪農に加え,林業が重要な産業となり,上川支庁の総面積の76%を森林が占め,旭川市などでは木材加工業も盛ん。昭和50~55年の人口増加率は1.4%と全道第4位。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7005434