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ニトヌプリ
【にとぬぷり】


後志(しりべし)地方蘭越町・倶知安(くつちやん)町・共和町の境界にある山。標高1,083m。ニセコアンヌプリ火山群に属し,チセヌプリ(1,134.5m)とイワオヌプリ(1,118m)に挟まれた,やや低い火口のない円頂丘で,輝石安山岩からなる。洪積世中期に形成されたイワオヌプリ成層火山の火口ないしカルデラ周縁の南西から噴出したもので,成立はチセヌプリやニセコアンヌプリ(1,308.5m)とほぼ同時期。南西麓の湯本温泉は,冬山のスキーツアーや夏山登山の根拠地となる。山はチシマザサやハイマツに覆われ,ハイマツの下にはキバナシャクナゲ・ガンコウランなどの高山植物も多い。山名は「アイヌ語小辞典」にはニド・ヌプリとあり,森のある山の意という。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7006438