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野幌丘陵
【のっぽろきゅうりょう】


札幌市・江別市,石狩地方北広島市にまたがる丘陵。石狩低地帯のほぼ中央に位置する。西側を野津幌川,東側を江別川で区切られた南北方向の丘陵で,最高98m。北へ漸次高度を減じ,江別市大麻で石狩平野と接する。この丘陵には南北方向の曲隆軸と厚別川沿いの沈降軸があり,丘陵には標高によって12~30mの江別面,40~60mの野幌面,65~100mの高台面があり,石狩平野の発達と密接な関係がある。丘陵の一部は近郊酪農地となり,沖積地との接触部は札幌市のベッドタウンとなる。丘陵の大部分は野幌森林公園に属し,北海道百年記念塔・開拓記念館・開拓の村などの文化施設を含む約20km(^2)の天然林が保護育成され,約450種の植物と80種の野鳥が生息する。国道12号沿いの緩斜面には酪農学園大学・札幌学院大学をはじめ,図書館・教育研究所・高校などの文教施設が集中する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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