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白雲岳
【はくうんだけ】


上川地方東川町・上川町・美瑛(びえい)町の境界にある山。標高2,229.5m。大雪山国立公園に属する。古大雪火山形成期に,旧大雪カルデラ南端に安山岩質の溶岩を噴出して,愛別岳・黒岳・赤岳よりやや遅れて形成された。北海道第3の高峰であるが,基底からの比高はわずか300mしかない。山頂には直径約300mの白雲平と呼ばれる円形火口があり,融雪期には水をたたえるが,夏には干上がり高山植物が群生する。南東斜面にある雪田の周辺も見事なお花畑をなす。南西隣に小白雲岳がある。山頂からの眺望は,大雪山中随一といわれる。東麓には山小屋・テントサイトがあり,縦走の中継基地として登山客でにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7006682