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羽衣の滝
【はごろものたき】


上川地方東川町にある滝。道内最大の滝で,落差は約270m。大雪山国立公園内の天人峡に位置し,忠別川の河谷にある天人峡温泉から上流約700mにあり,本流に流れ落ちるポンアイシポップ沢とアイシポップ沢(羽衣の沢)が合流してつくる。水が7段に落ち,7段目の水が天女の羽衣の裳のように美しく流れ落ちることから,大正年間に文人大町桂月が名付けたという。昭和26年,道名勝に指定された。羽衣の滝から,約1km上流には敷島の滝があり,羽衣の滝とは対照的な豪快な景観をなす。基盤はいずれも中期大雪山火山群の活動期に中央火口丘から噴出した御鉢平降下軽石および軽石流堆積物が,その南西部で旧忠別川の峡谷を埋積し厚く堆積して溶結した溶結凝灰岩で,見事な柱状節理をなしている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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