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羽幌川
【はぼろがわ】


留萌(るもい)地方羽幌町を東西に貫流する2級河川。流路延長57.3km,流域面積269.3km(^2)。天塩山地の羽幌岳(549m)南麓に源を発し,中ノ二股川や,羽幌二股ダムを有するデト二股川などを合流させ,ほぼ西流して羽幌市街を横断して日本海に注ぐ。上・中流部では山地を嵌入蛇行し屈曲が著しい。かつて炭鉱があった上羽幌付近からは低位段丘が広まり,畑作農家も点在する。下流部の沖積地は羽幌原野と呼ばれ,明治27年近隣の築別・古丹別の両原野とともに植民地区画がなされ,長さ8km,幅2km,南東~北西方向の区画地に,明治29年富山・福井両県などから約300戸が集団移住し,本格的農業開発が始まり,留萌地方海岸部で最も早い水田耕作は明治末期に始まった。羽幌原野を蛇行していた羽幌川は,昭和10年代に現在の流路に改修された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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