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太櫓川
【ふとろがわ】


檜山地方北檜山町を流れる2級河川。流路延長34.6km,流域面積199.7km(^2)。渡島(おしま)半島の高峰太櫓岳(1,053.4m)の南方に発して北西流する左俣川と遊楽部岳(1,275.2m)に発して北流する二俣川とが若松地区で合流し太櫓川となり,西流して鷹ノ巣岬付近の川尻で日本海に注ぐ。河口近くの支流に小川があるが,比較的支流は少なく,蛇行が著しい。付近の地質は主に新第三紀中新世の太櫓層・小川峠層・真駒内層からなるが,南北方向の断層・背斜軸・向斜軸が著しい。河岸段丘の発達も進み,数段の段丘面に分類され,沖積地は水田として利用される。海岸付近には砂丘があり,旧河道は河跡湖となっている。鷹ノ巣岬~水垂岬間の海岸線は比較的入り組み,景勝の地となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7007517