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太櫓岳
【ふとろだけ】


文取岳とも書く(地名辞書)。檜山地方北檜山町と渡島(おしま)地方八雲町の境界にある山。標高1,053.4m。渡島山地の主峰で,他に乙部岳・遊楽部岳が1,000mを超える。地質は,山頂が白亜紀層・先第三紀層を貫いた花崗岩で,これらの周辺に新第三紀中新世の福山層・訓縫層・八雲層が分布する。付近は急崖をなし,岩石の露出する特異な山貌を示す。内浦湾(噴火湾)と日本海の分水界をなし,東斜面を遊楽部川と支流セイヨウベツ川,西斜面を太櫓川支流の左股川が開析する。遊楽部川流域は河岸段丘の発達が著しい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7007519