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ペトウトル山
【ぺとうとるさん】


十勝地方鹿追町北部にある山。標高1,425m。石狩山地南端の然別(しかりべつ)火山群西部に位置し,大雪山国立公園に属する。然別湖カルデラ壁上に生成された火山群の1つで,湖の西岸にあたる。もとは北の北ペトウトル山(1,400.7m),南隣の南ぺトウトル山(1,348m)を含めた山々の総称。国土地理院発行の現行の地形図には,この山名はないが,これらの山々で最も標高がある山をペトウトル山とする(鹿追町史)。第四紀更新世後期に噴出した安山岩からなる成層火山で,カルデラ壁にそびえる東ヌプカウシヌプリ・西ヌプカウシヌプリ・天望山などは溶岩円頂丘。山名はアイヌ語のペッウト(トウ)ルに由来し,「川の間」を意味する(北海道地名誌)。南ペトウトル山は然別湖畔温泉の泉源。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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