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弁慶洞
【べんけいどう】


十勝地方本別町にある洞窟。市街地北東2.5km,利別(としべつ)川の支流,本別川の右岸に位置する。大正13年に発見され,高さ18.5m,幅15m,奥行16mで,付近には赤壁と呼ばれる懸崖が発達する。洞内には大正14年に建立された薬師瑠璃光如来像のほか,滝の窟不動明王も安置される。付近には義経伝説にまつわる地名も多く,この洞窟もアイヌ語ではカムイチャチャポル(神老人の洞窟の意)とされ,それが弁慶を模したものという。対岸には本別川と浦幌川に囲まれた俗に源氏山と呼ばれる義経山がある。アイヌ語ではサマイクルサンテ,文化神サマイクル神の棚の意に解され,のちにこのサマイクル神が義経とされた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7007723