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堀株川
【ほりかっぷがわ】


後志(しりべし)地方共和町の中央部を西流して日本海へ注ぐ2級河川。流路延長29.6km,流域面積281.7km(^2)。南東のワイスホルン(1,045.8m),東の倶知安(くつちやん)峠(約230m),北東の銀山(640.5m)・稲穂嶺(564.6m)などに水源を有する,数十の小支流が合流している。下流には三角州性の沖積平野が形成され,岩内平野あるいは前田平野と呼ばれる。ここは後志地方の代表的な米の生産地域で良質米が生産され,また三角州前面に発達した砂丘列や海成段丘面,中流部に形成された河岸段丘面上などでは,メロン・スイカ・野菜などの生産が盛んである。河川名は「北海道の地名」には「ホカプ,後戻りするもの(川)」とあり,河口付近で,川が砂丘列の間を大きく曲流していたことによるか。松浦武四郎の「西蝦夷日誌」には「シリブカ。川幅四十間,船アリ,本名シルンカト云リ。越テ沙浜,ホリカブ。稲荷社,前ニ島アリ」とみえる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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