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幌内山地
【ほろないさんち】


北海道中央部,上川・空知地方にまたがる山地。北は石狩川,南は空知川,東は美暎(びえい)川によって境される山域は,三角形に深川市・滝川市・赤平市・芦別市・旭川市と上川地方上富良野町に及ぶ。この山地は,神居古潭(かむいこたん)で石狩川に注ぐ内大部川と南北方向に延びる内大部断層により,東側の狭義の幌内山地と,西側のイルムケップ火山地に分かれる。西側のイルムケップ山(865m)・沖里河山(802m)・音江山(796m)はやや偏平な円錐形火山で,火山活動休止後浸食が進み,標高500~600m付近を境に,上部は急であるが,下部は崖錐または扇状地性崩壊物に覆われてゆるやか。東側は神居古潭変成岩と新第三紀層の川端層が直立に近い傾斜で分布し,砂岩・泥岩の細かい互層からなるため風化に強く,斑渓幌内(ぱんけほろない)山(901m)を最高とし,神居山・丸子山・瑠辺蘂(るべしべ)山など標高800m前後の脊梁が南北に延び,やや険しい山形を呈する。内大部川および断層に沿って芦別の石岩を留萌(るもい)に運ぶ鉄道の建設が計画され,一部着工したが昭和47年中止された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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