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無加川
【むかがわ】


武華川とも書く。網走地方留辺蘂(るべしべ)町と北見市を流れる1級河川。常呂川水系の支流。流路延長74.3km,流域面積488.6km(^2)。石狩山地の三国山(1,541.4m)に源を発し,東流してケショマップ沢・批把牛沢・十八号沢・小松沢・奔無加川を合流し,留辺蘂町市街地付近で分流した後,北見市付近でともに常呂川に合流する。無加川は三国山の地質をなす新第三紀中新世中期の幌加層を開析した後,上流部では安山岩や更新世の溶結凝灰岩,鮮新世の凝灰岩などを開析し,中流部では幌加層,中新世置戸層を刻み,下流部では先白亜系の日高累層群を開析する。河岸には河成段丘をつくり,沖積面とともに畑地や水田として利用され,酪農も行われ,山地では林業が盛んである。流域には鉱山が多く,かつて東洋一の水銀鉱山といわれたイトムカ鉱山,金・銀の武華鉱山,金・銀・水銀の常呂鉱山,石灰石の北見鉱山,金・銀の国華鉱山,金・銀のルベシベ鉱山などがあり,大部分は廃山,休山している。温根湯温泉のほか滝ノ湯温泉もある。河川沿いには国道39号,石北本線が通る。上流部の北岸には北見富士(1,291m)がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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