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武蔵堆
【むさしたい】


留萌(るもい)地方の沖合い60kmにある構造性の大型魚礁。日本海では大和堆と並ぶ有数の浅堆で,大正14年に測量艦武蔵が発見したことからの命名(水路誌)。基盤は玄武岩・頁岩・石英粗面岩などで構成され,昭和30年前後から小樽を基地とする沖合底引網漁業により漁場が開発され,ホッケやスケソウダラ・アカガレイなどの好漁場となっている。位置は北緯44°10′~45°10′,東経140°~140°50′の範囲内にあり,北西―南東を長軸とし,北西側が広く,南東側は狭く急斜面をなして石狩海盆や武蔵海盆に続く。台形をなすこの堆はいくつかの浅部からなり,最浅部は水深5mで,ほぼ中央にある北武蔵堆に位置する。北西の縁辺部には沖武蔵堆(水深149m),南東部には天売(てうり)堆(118m),南武蔵堆(126m),天狗のあご(119m)などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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