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藻興部川
【もおこっぺがわ】


網走地方西興部村と興部町を流れる2級河川。流路延長36.9km,流域面積185.6km(^2)。北見山地のウエンシリ岳(1,142.3m)に源を発して東流したのち,上藻興部付近から北上し,十三号の沢・宇里の沢・八号の沢・六号の沢・於達部川を合わせ,朝日地区付近からは広い河谷をつくると同時に蛇行しながら東流し,秋里一区で瑠橡(るろち)川を合わせてオホーツク海に注ぐ。川名は「北海道の地名」によると,アイヌ語のモオウコッペに由来し,小さい(方の)川尻が互いにくっつく川の意で,興部川にくらべると若干小さいという意味という。以前には興部川と合流したと考えられる。上流部では先白亜系の日高層群や新第三系の砂岩・泥岩互層を刻み,中・下流では新第三紀中新世の火山角礫岩などと鮮新世の泥岩などを開析する。河岸には2段の河岸段丘が形成され,広い沖積地は畑地となり,トウモロコシ・甜菜などがつくられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7008926