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遊楽部川
【ゆうらっぷがわ】


渡島(おしま)地方八雲町を流れる2級河川。流路延長28.5km,流域面積319.3km(^2)。渡島半島の高峰太櫓岳(1,053.4m)に源を発し,東流して上八雲・鉛川・立岩などを経て,八雲町市街北部で内浦湾(噴火湾)に注ぐ。途中,セイヨウベツ川・ペンケルペシュベ川・鉛川・音名川・砂蘭部川などの支流を合わせる。河川名の語源は「北海道の地名」によると,ユーラプ(温泉が下るの意),支流の砂蘭部川はサランペ(尾にある者・川の意)または(葭原にある者・川の意)という。この付近の地質は新第三紀中新世の福山層・訓縫層・八雲層・黒松内層や鮮新世の瀬棚層からなる。河岸段丘や扇状地の発達がよく,河口には泥炭層や砂丘堆積物も多い。中・下流部には地滑り地や崩壊地が多く,特に左岸に多い。河岸段丘上には考古遺跡の存在が知られる。上流には水産庁のサケ・マス孵化場がある。流域は馬鈴薯や豆類などの畑作地帯で,道内有数の酪農地帯としても知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7009323