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余市川
【よいちがわ】


後志(しりべし)地方を流れる2級河川。流路延長50.2km,流域面積455.1km(^2)。札幌市南区と赤井川村との境界をなす朝里岳(1,280.8m)と余市岳(1,488.1m)の山間に水源を有し,阿女鱒(あめます)岳(1,014.4m)の北側を迂回しながら西流する。赤井川村都地区付近で白井川・赤井川と合流して赤井川カルデラ外壁の西側を大きく半円状に曲流し,仁木町を経て余市町市街で日本海に注ぐ。流域には河岸段丘が発達し,上流部では畑作が行われる。中・下流部には幅1~3kmの広い沖積地が広がり,道内最大の果樹生産地域としてリンゴ・ブドウなどを産する。かつては水田も多く分布したが,昭和45年頃からブドウなどへの転作が進む。河口付近では考古遺跡が多く発見され,古くからの居住地であったことが知られる。慶長4年松前慶広が右岸に上ヨイチ場所,左岸に下ヨイチ場所を置き,江戸期から漁場として開けた。現在,河口左岸に国重文の下ヨイチ運上家の建物が残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7009366