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横津岳
【よこつだけ】


渡島(おしま)地方七飯(ななえ)町にある山。標高1,167m。亀田半島の最高峰。袴腰岳(1,108.3m)などとともに脊梁部をなす。山頂は扁平で,楯状火山的地形をなす。津軽海峡と太平洋との分水嶺をなし,雨鱒川・軍川・常呂川・鳴川・大川・蒜沢川などが開析する。山体は第三紀末鮮新世噴出の安山岩質の横津岳下部溶岩と同上部溶岩からなる。前者には板状節理が発達し,後者は扁平なドーム状に前者を覆い,第四紀に噴出した可能性もある。横津岳~袴腰岳周辺は夏緑広葉樹林帯(落葉広葉樹林帯)に属し,ブナ・ミズナラ・カシワ・シナノキ・ヤマモミジ・イタヤカエデなどが生育する。最近はカラマツ・スギ・アオトドマツなど針葉樹植林も行われる。中腹南斜面には横津岳国際スキー場がある。軍川口・大中山口・七飯口の登山路がある。横津岳前峰には昭和46年YS11型機による68人遭難のばんだい号遭難者慰霊碑がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7009380