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四十三山
【よそみやま】


胆振(いぶり)地方虻田(あぶた)町にある山。標高252.5m。洞爺湖南岸,洞爺湖温泉町市街東部に位置する。有珠山の寄生火山の1つ。支笏洞爺国立公園のうち。明治43年7月有珠山北麓で激しい水蒸気爆発が起こり,金比羅山から西丸山・東丸山にかけて,東西2.7kmに大小45の爆裂火口・砕屑丘を生じた。爆裂火口からはしばしば泥流が流下し,8月には西丸山東側の湖岸一帯の隆起が始まり,11月頃には長さ1kmにわたり約170m隆起して四十三山が形成された。明治43年に形成されたことから四十三山と呼ばれ,明治新山とも呼ばれる。この活動後温泉が湧出し,温泉街が発達して,現在の洞爺湖温泉町成立の契機となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7009404