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凌雲岳
【りょううんだけ】


上川地方東川町と上川町の境界にある山。標高2,125m。大雪山国立公園に含まれ,大雪火山群に属し,中央火口丘の北東部に位置する。洪積世中期から後期にかけての中期大雪火山群形成期に噴出した安山岩質の溶岩円頂丘で,黒岳(1,984m)・北鎮岳(2,246m)・白雲岳(2,229.5m)などと同時期に形成された。凌雲岳は,その後の噴火で,中央火口丘に形成されたカルデラ(御鉢平)の噴出物からなる雲の平の平坦面からは比高約200mで,山麓には大小の溶岩塊の崖錐がみられる。凌雲岳と東側の桂月岳(1,938m)の間を流れる白水沢は南側に向かって馬蹄形の凹地をつくるが,これはカール壁とみられ,底の小丘はモレーンと考えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7009514