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冷水山
【れいすいさん】


夕張市街地,鹿の谷の東部にある山。標高702m。広義には夕張山地の一部をなし,古第三紀の,主に砂岩・泥岩で構成される。志幌加別川は西麓を大きく半周して南流し,その狭い河谷に夕張の主要市街地が立地する。明治期の地形図にはワッカナンペヌプリと記され,ワッカナムペツ(水の冷たい川の意)が語源という(北海道の地名)。明治43年に山火事で森林が焼失したため,学校林として植樹され,現在は山林の東部が国有保安林。地層は東側に緩やかに傾斜して,ケスタ状地形を呈する。西側の急斜面には新夕張炭鉱の閉山(昭和47年)後の跡地開発と観光振興を兼ねて,マウント・レースイ国際スキー場が開設され,雪質の良さと道央地区にも近いため札幌市などからの人出も多く,夕張市の観光地化の大きな要素となった。西の山麓下には北炭二鉱や若鍋鉱(後に平和鉱)などのボタ山が散見され,炭住街とともに炭鉱操業時の面影を残す。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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