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ワイスホルン
【わいすほるん】


古くは小沢(こざわ)岳といった。後志(しりべし)地方共和町と倶知安(くつちやん)町の境界にある山。標高1,045.8m。ニセコ積丹小樽海岸国定公園に属し,ニセコアンヌプリ火山群の北西端に位置する。小沢岳はアイヌ語の「サルペペ」からの意訳だが,現山名はスイスの秀峰ワイスホルン(3,772m)に似ていることからの命名で,北海道大学スキー部が名付親との説もある。北麓は堀株(ほりかつぷ)川の支流により浸食され,ニセコアンヌプリ火山群の中では最も開析が進む。南西のシャクナゲ岳(1,048m)・チセヌプリ(1,134.5m)・ニトヌプリ(1,083m)・イワオヌプリ(1,118m)に囲まれた標高700~800mの地点には火山岩屑流により形成された高層湿原が分布し,フサスギナの群落やミツガシワ・ツルコケモモなどの高山植物がみられる。一帯の沼めぐりは夏山の格好のハイキングコースとなり,多くの登山者が訪れる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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