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浅瀬石川
【あせいしかわ】


県の南西部を流れる川。岩木川の支川。1級河川。流路延長44.2km・流域面積344km(^2)。八甲田山系の櫛ケ峰・駒ケ峰付近および十和田湖西方を水源とし,ほぼ北西に流路をとり,南津軽郡平賀町-黒石市-南津軽郡田舎館村を流れ,同郡藤崎町舟場で平川に合流し,岩木山に注ぐ。上流域には支流が多く,主なものとして温川(ぬるかわ)・寒(ひやつこ)川・甚右エ門沢・滝ノ股川・砂子沢・摺毛(するけ)川・切明(きりあけ)川・小国(おぐに)川・青荷川・深川・梨木川・二庄内川・中野川などがある。二庄内川と中野川の間には昭和63年完成予定の浅瀬石川ダムが建設中である。中流域からは支流がなく,逆に用水堰へ分水を行っており,下流ではそれらを集水している。「浅瀬石川郷土志」に「分水せられて津軽平野を灌漑するものには町居堰(灌漑実際反別二百四町六)・町堰(三百五十五町七)・新屋堰(三百五十三町九)・猿賀堰(八百十三町七)・宇和堰(六百九十九町一)・枝川三堰(七百八十町四)・下川原堰(二十七町六)・小阿弥堰(千六百十五町)・藤崎堰(五百九十六町六)・横沢堰(八百三町六)・枝川足水堰-鶴田堰(百十八町九)・三千石堰(三百十七町八)右は何れも灌漑の実際反別である」とある。流域沿いには温湯温泉・落合温泉・板留温泉などがあり,昭和33年に,黒石市温湯から一ノ渡にかけての5,100haの地域が黒石温泉郷県立自然公園として指定されている。また,黒石市街地から上流にかけては通称十和田西線と呼ばれている国道102号が川とほぼ並行して通る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7009846