100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

石ケ戸
【いしけど】


上北郡十和田湖町奥瀬にある岩窟。十和田湖畔の子ノ口から奥入瀬(おいらせ)川を9km下ったところに位置する。十和田火山の噴出した厚さ1mにも及ぶ溶結凝灰岩の岩板がカツラの大木に寄りかかり,屋根を形成する。近くを奥入瀬渓流が流れ,十和田八幡平国立公園の名所の1つ。昔,この岩屋に鬼人のお松という女賊が隠れ住んでいた。旅人を見かけると病人を装って介抱を受け,背負われて川を渡してもらう途中で油断をみすましては殺し,金品を奪ったという伝説が残る(陸奥の伝説)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7009927