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奥羽山脈
【おううさんみゃく】


東北地方の中央部を南北に縦走する脊梁山脈。本県から福島・栃木の県境に位置する帝釈山(2,060m)付近までの延長500kmに及ぶ褶曲山脈で,主として新生代新第三紀の岩石で構成される。これに沿って第四紀の新期火山の配列する那須火山帯が走り,多くの断層盆地やカルデラを形成する。北端部は本県に存在し,下北山地,夏泊半島および標高600~800m程度の山群で構成される東岳山地がこれに含まれ,この南部に八甲田火山・十和田火山が続き,カルデラ湖である十和田湖を抱く。これら火山地帯は,山岳美と湖水美を誇る十和田八幡平国立公園の主要景勝地となっている。一方,当山脈によって,本県は東西に二分され,地理的・歴史的に差異を生じる。東部は火山灰の堆積する三戸丘陵・三本木台地などの台地や丘陵が広く分布し,太平洋沿岸型気候であるのに対し,西部は津軽平野をはじめとする広大な沖積低地となっており,日本海側型の気候を示す。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7010149