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大倉岳
【おおくらだけ】


江利前山・阿弥陀岳ともいう。東津軽郡蓬田村阿弥陀川西方,北津軽郡金木(かなぎ)町との境界にある山。標高677m。梵珠山地の最高峰。新生代新第三紀の石英安山岩で山体を構成する。ヒノキアスナロ・ブナ-チシマザサの日本海要素の植生を示す。山頂付近にはダケカンバ林が散見される。西方斜面には,岩石が石垣状に累積する所がある。頂上には祠がたてられ山麓住民の信仰の対象とされる。登山道は金木町金木川上流部の湯沢,蓬田村阿弥陀川上流および青森市後潟川上流からあり,日帰りのハイキングコースとして利用されている。阿弥陀川コースには,蓬田村で管理するヒュッテがある。山頂からの眺望に優れ,東方に陸奥湾・夏泊半島・下北半島,西方に津軽平野と十三湖,秀峰岩木山,南方に八甲田山が,北方には平館(たいらだて)山地・中山山地が展開する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7010183