大黒森
【おおくろもり】
三戸郡田子(たつこ)町北西部にある山。標高719・3m。緑色凝灰岩からなり,椀を伏せたような山容をなす。南・東斜面は町営牧場として利用され,肉・乳牛が飼育されている。山全体に約5万本のヤマツツジが植えられ,毎年6月中旬のツツジ祭りの時は全山赤い花で覆われる。頂上近くまで自動車で登ることができ,頂上からは東は八戸市・太平洋が見渡せ,南東の名久井岳・折爪岳,南の稲庭岳・岩手山,北西の八甲田山群の眺めも絶景である。北麓・西麓を巡って十和田湖畔の宇樽部(うたるべ)と三戸町を結ぶ主要地方道三戸十和田湖線が通り,自動車の往来も多い。当山から北方約13kmの新郷村北西部にも同名の山(556m)がある。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7010184 |