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大岳
【おおだけ】


八甲田大岳とも呼ばれる。青森市南東端にある山。標高1,585.6m。八甲田を構成する山峰のうち最高峰。中央に火口をもつ円錐形の山体を呈する。新生代第四紀洪積世の火山で,安山岩で構成される。標高が高まるにつれ,ブナ林-アオモリトドマツ林-ハイマツ帯-高山草本帯への植生変化が見られ,植物の種類も豊富である。八甲田登山は通常当山への登頂を指し,登山道は酸ケ湯(すかゆ)温泉を起点に仙人岱コース・毛無岱コースがあり,さらに八甲田ロープウエーを利用して赤倉岳-井戸岳を経て当山に至るコースがある。仙人岱・毛無岱への下り口および毛無岱にはヒュッテが設けられている。山頂近くには鏡沼があり,クロサンショウウオの産地として知られ,沼岸には小祠があり,八甲田神社と呼ばれる。山頂からは,陸奥湾一帯,北海道が望まれ,南方には東北地方の高山が展開する。酸ケ湯温泉から約2時間で登頂できる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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