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川内川
【かわうちがわ】


下北郡川内町を流れる川。川内川水系の幹川。2級河川。流路延長29.2km・流域面積203.4km(^2)。川内町北西部の縫道石山(626m)東麓に源を発し,親不知渓谷を東流し,大利家戸沢・矢櫃(やべち)川などの支流を合わせ,深い先行谷を形成しながら,畑で南流してくる支流湯野川を合流し,流路を南に変え,大滝を経て川内で陸奥湾に注ぐ。支流湯野川沿いに湯野川温泉があり,河口川内には沖積平野が発達して畑作・米作が盛ん。川内町は約95%が山林野で占められ,河口川内港は江戸期にはヒバ材を中心とする木材の移出港として栄えた。支流湯野川に沿って川内-畑-湯野川-佐井間45.2kmに愛称かもしかライン(現主要地方道川内佐井線)が昭和43年開通。下流の沖積平野は豪雨による氾濫がしばしば起こり,被害も大きいため,本県では上流野平地区に川内ダム建設を計画した。ダムは昭和46年度予備調査に入り,同50年度着工,同65年3月完成の予定である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7010598