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九戸段丘
【くのへだんきゅう】


岩手県久慈市一帯の標高約200mの高位平坦面を模敷地とする段丘。八戸市南東部の八戸平原地区の蒼前平は当段丘の一部をなす。高度は蒼前平で80~140mで,階上(はしかみ)岳山麓から北方へ次第に低下する。馬淵(まべち)川上流では二戸面(にのへめん)と呼ばれる高度400m前後の高位平坦面に連続する。第四紀最古期の段丘にもかかわらず,当地域では侵食を免れて平坦面がよく残っている。この段丘を構成する基盤岩・古期岩層の表面にはかなりの凹凸があるが,その凹部を礫層が埋め,さらにその上に多くの火山灰が重なって平坦な地形を呈している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7010755