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猿辺川
【さるべがわ】


県の南東部を流れる川。馬淵(まべち)川の支川。1級河川。流路延長24.7km・流域面積96.2km(^2)。三戸郡三戸町西部のドコノ森付近に源を発し,三戸町-田子(たつこ)町-三戸町-南部町を東流して南部町門前で馬淵川に合流する。大部分は三戸町域内を流れる。流路に沿って田面木(たものき)段丘相当の広い新期火砕流(八戸浮石流凝灰岩)台地と,ごく一部に名久井段丘が分布する。三戸郡・上北郡南部を流れる河川の大半は1万3,000年前に十和田カルデラから噴出した新期火砕流および降下軽石層,その下位の2万5,000~3万年前に噴出した火砕流(大不動浮石流凝灰岩)を浸食して谷を形成しており,谷壁にはこれらの堆積物が見られる。谷底は狭く,水田はあまり発達せず,流域の大部分は畑地・牧草地・山林である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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