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下北丘陵
【しもきたきゅうりょう】


砂子又丘陵とも呼ばれる。下北半島東部の下北郡東通村とむつ市に広がる丘陵。半島東部の山地は,尻屋崎から南南西の桑畑山・片崎山(300.5m)・トヤ森(164m)・大森(211m)を経て高折森(148.4m)まで南北に走る平頂峰と,その南に続く朝比奈平から石川台(338.5m)を経て吹越烏帽子(507.8m)に至るまで連なる安山岩質集塊岩からなる隆起帯が脊梁部をなしている。全体的に南北に長い低山性であまり平坦面を持たず,特に下北郡の部分は標高100~200mのかなり開析を受けた丘陵地である。丘陵地地域は第三系の凝灰質砂岩と暗褐色頁岩やシルト岩が主である。起伏は南の石川台西部から大森西側を経て北部の野牛川上流部に至る下北断層を境とし,東西に分けられ,東部は起伏が大きく,緩傾斜地と急傾斜地が多様に入り交じるのに対し,西部は緩傾斜地が多い。丘陵地を西流する田名部(たなぶ)川支流の青平川・目名川・大川・敷谷地川などが開析して谷底平野を形成しているが,東部太平洋岸は斜面下に海岸砂丘が発達する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7011193