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下北山地
【しもきたさんち】


下北半島西部海岸に沿う山地。東北地方脊梁,奥羽山脈の最北端の隆起地帯に当たり,西は津軽海峡・平館(たいらだて)海峡に落ち込んでいる。山地は標高400~600mの山々が中心である。北から折戸山(199m)・目滝山・大滝山・流家戸(ながれけど)山(336.4m)・白土山(407.0m)・荒沢山・三森山(376.3m)・鍋掛山・縫道石山・丸山(511.2m)・袴腰山・嵓倉(がんくら)山・秋山(631.4m)・八郎岳(598m)・天狗森・縫道石(ぬいどういし)(591m)・アンド山(645.7m)・人切山(459m)・ガンケ山(304.4m)と陸奥湾まで南へ続く。山地中南部には第四系更新統の野平(のだい)層が堆積し,かつて湖であったと推定される南北4km・東西7kmの野平盆地があり,親不和渓流の下流部に東西4km・南北2kmの楕円形の畑盆地が形成されている。平館海峡に面する佐井村から脇野沢村までの海岸は海食崖や顕岩をもつ断層海岸で,特に仏ケ浦付近は顕著である。また大間・奥戸(おこつぺ)・佐井・脇野沢-川内付近には数段の海岸段丘がみられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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