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津軽山地
【つがるさんち】


中山山脈とも呼ばれる。津軽半島の脊梁をなす山地。北北西から南南東に走り,北端を竜飛崎,南端を梵珠山南麓とする。地質的には新生代新第三紀中新世の地層を基盤として,これに火山活動による玄武岩・安山岩類が山頂部に分布する。主たる山峰として矢形石山・増川岳・四ツ滝山・玉清水山・袴腰岳・大倉岳・馬ノ神山(549.2m)・梵珠山がある。当山地は,東津軽郡蟹田町山元と北津軽郡中里町今泉を結ぶ線で,南部の梵珠山地,北部の中山山地に区分される。当地域に生育するヒノキアスナロ(ヒバ)は津軽藩の重要な資源として管理された。「青森県の地名」によれば「治山治水という信政の基本政策は,寛文7年の本山(藩有林)に対する五大林区の設定にも具体化された。郡内では,前田野目(現五所川原市)山林より小泊山林までの一九ヵ山の中山通がその1つで,飯詰・喜良市・金木の3か村に山庄屋を置いて山林の看守にあてた」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7011787