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燕ノ滝
【つばくろのたき】


糸瀑布・白糸滝とも呼ばれた。北津軽郡小泊村北部の海岸線にある滝。高さ約20mの幅の狭い滝。滝までは小泊村小泊側からと東津軽郡三厩(みんまや)村竜飛側から海岸づたいに行けるが,途中歩行困難なところもあり,探勝は難しい。名の由来は近くにある燕崎に生息するイワツバメによると思われる。「国誌」に「糸瀑布 燕崎より北十間にあり高五間幅一間直下する容嫋々として一線のことし」とあり,「東奥沿海日誌」には「〈白糸滝〉幅六,七尺,高さ二丈五,六尺位にして,一枚の岸壁に懸りたり。眺望甚だ美事なり」とある。また燕崎については「国誌」に「燕崎 本村の北四里にあり海上に斗出すること三十間岩角に三稜形の穴あり穴の口海に向う深二十間広二間三尺水面より高きこと二間両脇に隅違ひ小孔二つありこれより明を引て洞中明なり,小舟にて岩に添に容るへし洞中燕あり形小にして尾短し咽毛の赤色は常燕よりは薄し呼て島燕と云ふこの燕巣を作ること千数常に群飛す依て燕崎の名あり」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7011831