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独峰山
【どっぽうやま】


下北郡川内町南東部にある山。標高177.2m。川内川下流部東岸に位置する独立峰。新生代新第三紀の石英安山岩質凝灰角礫岩からなる。山頂には将軍地蔵を祀る愛宕神社が鎮座し,愛宕山とも通称される。四季さまざまに変化するその色合い,穏やかな山容,また,容易に登山できるところから,愛宕さまと親しまれている。川内川河口東岸には当山の名をとった曹洞宗独峰山泉竜寺がある。当山はもと館山と呼ばれ,そのふもとは川内町発祥の地の古村であるといわれている。江戸期に入って海運の発展に伴い,川内川が湊に利用され,集落も発展してきたため,元禄3年現在のむつ市円通寺の7世大英門突が願い出て,独峰山北北東2kmの高倉山(204.6m)と替山になり,高倉山にあった泉竜寺が延宝元年現在地に移り,館山を新たに独峰山と命名したといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7011952