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中山山地
【なかやまさんち】


津軽半島の脊梁をなす津軽山地(中山山脈)の北部を占める山塊。東津軽郡三厩(みんまや)村竜飛崎から南下し,矢形石山を経て四ツ滝山に至る。この稜線が北津軽郡との郡界になる。西は日本海に面するが,この海岸の傾(かたか)石以北は,数十mの海崖となっており,通行はきわめて困難である。藩政期小泊村と三厩村との往来は,船を主としたが,山道も知られる。算用師越えといわれ,三厩村算用師から標高360mの算用師峠を越えて小泊村傾り石に至る林道,三厩村増川から増川峠を越えて小泊村冬部沢に至る林道がある。現在,算用師越えは,自然観察のための遊歩道として整備され,みちのく松陰道とも呼ばれている。長年,幻の道とされていた小泊村から海岸に沿って進む国道339号は昭和57年秋貫通した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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