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名久井段丘
【なくいだんきゅう】


馬淵(まべち)川沿岸の三戸郡名川町名久井付近を模式地とする河岸段丘。福地村苫米地(とまべち)~三戸町間で特に発達する。高度は名久井付近で約25m,面はきわめて新鮮である。構成層は厚さ数mから10数mの浮石質砂礫層で,上位に南部浮石(通称ゴロタ,約8,600年前十和田カルデラの中湖から噴出)と,それより新しい火山灰をのせる。段丘は福地村法師岡~八戸市櫛引間の馬淵川狭隘部より下流では,ごく小範囲にしかみられないが,同時期の海成段丘が馬淵川下流の沖積平野の地下に埋没していることは確実である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7012146