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南部地方
【なんぶちほう】


県東部の広域称。藩政期南部氏の支配を受けた地域に相当し,県西部の津軽地方に対して用いられる。八戸市・十和田市・三沢市・むつ市および三戸郡・上北郡・下北郡内の4市18町10村を含む。南部地方は八戸市と三戸郡を含む三八(さんぱち)地方,十和田市・三沢市・上北郡を含む上十三(かみとおさん)地方,むつ市・下北郡を含む下北地方に分けられ,県の出先機関の多くはこれを単位として置かれる。三八地方と上十三地方を合わせて県南地方とも称し,上十三地方とは下北地方に合わせて二北(にほく)地方ともいう。三八地方は本県の最南部に位置し,馬淵(まべち)川・新井田川・五戸川流域の地域をいう。馬淵川・新井田川河口に位置する八戸市は,南部地方最大の都市で,漁業・工業・商業の中心地となっている。上十三地方は,十和田・八甲田山の東部に広がる三本木原台地を中心とする地域で,畑作,馬産の中心地として知られていたが,今日では開田が行われ,馬産は酪農・畜産へと変化した。上十三地方北部の六ケ所村を中心にむつ小田原開発計画が進められている。下北地方は,下北半島部の地域で,むつ市の大湊港には原子力船むつの母港が置かれ,下北郡東通村と大間町にはそれぞれ原子力発電施設(東通村に商業炉,大間町に実験炉)の建設が予定されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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