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乳穂ケ滝
【におがたき】


中津軽郡西目屋村名坪平にある滝。高さ約11m。冬季氷結し,大小の2本の氷柱となり,その状態が乳穂に似ているのでこの名がついた。2本のうち大きい方が粳乳穂,小さい方が糯乳穂と称される。昔から旧正月17日に近郷の参詣者が参集し,氷柱の大小,形状などからその年の吉区を判断する慣習がある。また,当滝の氷塊を正月頃病人に与えると全快するとのことで神の氷ともいわれている。寛政8年に菅江真澄が暗門の帰り道,ここにもうで「豊年の徴も水もふる雪も千束に氷れ新穂のたきなみ」と詠み,目屋の名を広めた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7012205