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西根
【にしね】


西山根(にしやまね)とも称す。津軽平野西部の岩木山山麓沿いの地域称。これに対し,津軽平野東部の山麓沿いの地域を東根(ひがしね)という。「地名辞書」に「平賀上浦を東根ともいひ,鼻和大浦の西根に対す」とある。また同書に「鼻和を大浦とも呼べり,大浦は平賀の上浦に対する称にして内郡の広地の義に出ず」とあり,西根は別名大浦とも称された。また,同書によれば岩木山の俗称ともいう。当地は大浦為信による津軽統一の根拠地となった地域で,「奥羽永慶軍記」には大浦城を「西根の城」と記している(地名辞書)。また,「慶安2年道筋帳」には西根小道と見え,弘前から駒越・百沢を経て岳之湯本までの街道を指している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7012236