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二北地方
【にほくちほう】


県北東部に位置する上北郡・下北郡の総称。上十三地方・下北地方とも呼ばれる。天正元年,糠部(ぬかのぶ)の北方を割いておいた北郡(最初は海上郡)を母体としている。明治6年に第7大区となったが,同11年の郡制によって上北・下北の2郡に分けられた。第2次大戦前は県内でも後進地域に属し,やませの常襲地帯でもあったが,戦後の上北・下北農業開発で耕地面積は急上昇し,特に上北郡は県内最大の経営規模を有するに至っている。しかし,下北郡は依然最下位にあたるため,下北開発が叫ばれ,近年は,原子力船むつの母港をはじめ,原子力発電所の建設予定地となるなど,原子力開発にその打開の道を見いだそうとしている。南部の上北郡においても,小川原周辺および六ケ所村を中心としたむつ小川原開発が進行しており,かつての後進地域は大きく変貌しようとしている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7012265