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袴腰岳
【はかまごしだけ】


北津軽郡中里町高根の東方,同郡金木(かなぎ)町,東津軽郡蓬田村の3町村界に位置する山。標高627.8m。新生代新第三紀中新世の緑色安山岩質凝灰岩・角礫岩・安山岩からなる冬部層で山体を構成する。津軽半島の山岳としては山頂部の面積は大きく,エゾヌカボ・ヒメノガリヤスなどの生育する風衝草原やチシマザサ草原が広がる。中里町上高根から尾別川沿いに進み,二股から尾根道を通って登頂できる。この登山道に沿ってヒノキアスナロ林・ブナ林,さらにチシマザサ草原へと高度とともに変化する植生を観察することができる。蓬田村高根の関根股からも登頂できるが,この沢には10mを超す滝が数多く懸り危険である。山頂には祠があり,眺望は良好で高原の観がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7012362