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四ツ滝山
【よつたきやま】


北津軽郡市浦(しうら)村北東にある山。標高669.6m。東津軽郡三厩(みんまや)村との境界をなす。新生代新第三紀の変質した石英安山岩で構成される。この南方に四ツ滝沢が流れるが,この上流部には,銅の採掘が行われていた四ツ滝鉱山の廃坑がある。当山へは市浦村磯松から磯松川に沿って進み,この上流部から当河谷の左岸尾根に至る林道を利用して登頂できるが,山頂一帯はチシマザサで覆われ,道を失いやすい。頂上には山頂標識がある。植生は,ブナ・ミズナラ・ヒノキアスナロ林からブナとミズナラの混交林となり,さらに高度を増すとブナ林にチシマザサを混生し,ついにはチシマザサの草原となる。標高640m付近ではミヤマナラ・アカミノイヌツゲ・ゴゼンタチバナ・ウラジロヨウラク・ミネカエデなどが生育し,亜高山~高山要素の植生を呈する。山頂からは津軽平野北部一帯・十三湖・日本海が一望できる。名の由来は四ツ滝沢に懸かる4段の滝によるとされる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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