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安家洞
【あっかどう】


下閉伊(しもへい)郡岩泉町安家の元村にある鍾乳洞。ジュラ紀安家石灰岩中に発達した日本最大の鍾乳洞。昭和36年8月日本ケービング協会・日本洞穴地下水研究会の合同調査によって総延長7,650m,その後の調査で8,000mを超すことが判明。昭和50年,国天然記念物に指定。洞穴はほぼ南北方向に主洞が延び,支洞は格子目型に交差して発達する。幅は5~10m,高さ5m内と一般にやや狭い。縦断面形態は,高さを異にして,3段以上の横穴が発達する。フローストーンを中心に多数の鍾乳石・石筍・石柱などが発達し,洞口から約380mの区間が一般に公開されている。保護施設も整い,資料保存が図られ,学術・観光洞穴として貴重。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7013492